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子宝相談でいつも感じることは漢方を飲んでみようと思って私たちのところに来られる方々は、病院で不妊治療を受けている方が多いです。 そして、排卵促進剤など飲み続けても、いい結果に結びつかない。何度か人工授精や体外受精したけれどもよい結果が出ない。それで悩んでいらっしゃる方々です。 原因として、いくつかのことが考えられます。フルタイムで働き、常に疲労気味の女性が多いこと。不規則な食生活。偏った栄養による冷え症。貧血等々。母体そのものが新しい生命を育む力を持ち合わせていないのです。だから、精子と卵子がうまく受精し着床しない。あるいは流産する。その繰り返しで肉体的にも精神的にも疲れ切っている方々が多く見受けられます。心と身体の疲れから、新しい生命を育む力が弱っているのです。 身体的に器質的疾患のある方は、病院の治療で人工授精、体外受精を受ける必要もあるでしょう。でも、その前に、漢方薬や必須栄養素で妊娠しやすい身体づくりが大切です。
(生活環境) 相談に来られる方々の大半が就寝時間が遅いです。(夜型生活が習慣になっている。)身体の臓器には各々働く時間があります。妊娠を主る腎・生殖器が機能し始めるのは午後10時頃から午前0時頃が最も高く、午前2時ごろには低くなってしまいます。そのため、午前0時頃までには熟睡していなければホルモンがしっかり蓄えられず、不足してきます。 深夜まで起きていて夜型生活を続けているとますますホルモンバランスが崩れてしまい、体温が上がらなくなったり、高温期の体温も持続できずガタガタの波動になったりします。
中医学的には腎臓の精気(腎精)がしっかりしていて初めて発育成熟し、月経が規則正しく来朝し、胎児を発育する準備条件が整います。腎精不足でなかなか妊娠しづらく、妊娠したとしても胎児を発育することができないのです。 では何故、腎精不足が起こるのかというと、例えば、 1.飲食の不摂生(外食が多い:ファストフード、どんぶりもの等、身体を冷やす飲み物、食べ物:アイスクリーム、冷たいペットボトルや飲料、ビール等) 2.過労(心も身体も) 3.昼夜逆転生活 4.慢性疾患 などなど
これらの生活環境を整えることと、漢方薬と必須栄養素を摂ることによって腎精不足を改善し、また、ホルモンを活性化して、受精・着床できる身体作りにつながるのです。
※「精」とは、生命体が先天的に持っている生長、発育などの生命エネルギーの基本となる物質です。精はこの先天的に備わった精(先天の精)に、飲食物の消化吸収によって得られた栄養物の最も精選されたもの(後天の精)が絶えず補充されることによって維持されます。これが腎に貯えられて「腎精」とも呼ばれます。