カラダを元気にする“薬用ニンジン”の話|漢方相談 杏鈴堂薬局

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カラダを元気にする“薬用ニンジン”の話

朝鮮人参(高麗人参)が健康にいい事は一般によく知られています。
漢方薬として使う「薬用人参」には(四つの)「人参」と呼ばれているものがあります。
朝鮮人参(高麗人参)・西洋人参・田七人参・シベリア人参の四つです。
薬用の人参は「ウコギ科」の植物で、四つの人参は産地が異なるため、名前も効能も少しずつ違っています。
ですが、いわば家族のようなものでこれらを『四大人参』と呼ばれています。
人参は疲労回復や病後の体力回復など、からだの機能を高め、からだを元気にする強壮効果を特徴とします。
丈夫で疲れにくく、精力的に活動し、老化の進行をできるだけ防ごうという目的で使われます。
これらの効果の主な成分は、人参に含まれるサポニンという苦み成分です。数十種のサポニンが有効成分で、滋養・強壮作用が特徴です。

『四大人参』とは

朝鮮人参 

○補気作用が一番強く、「大補元気」「補薬の王」と呼ばれ、元気を補います。疲労を回復し、抵抗力をつけます
○薬としての性質は『温』で、体を温め、新陳代謝を盛んにします。
○血糖値を下げる作用、性腺ホルモンの分泌を促進する作用、強心作用があると言われています。

西洋人参 

○北アメリカが原産地で、アメリカやカナダは肥沃な森林に自生しているアメリカ人参の根を薬としています。
○薬性は『涼』で、体の機能を元気にしながら中枢神経を抑制し、鎮静化させます。
○「補気養陰・清火生津」といわれ足りない気を補って体を元気にします。
○栄養分に富んだ水分を生み出し体液を補給し代謝をスムーズにします。

田七人参 

○中国雲南省から広西省にかけての海抜1200~1800メートルの限られた地域でしか採れない貴重品「門外不出」で、別名「金不換」(お金にも換えられないとも呼ばれていました。「三七」とか「田三七」とかの別名もあります。
○瘀血(おけつ)(ドロドロした、粘性の高い血液で、病気の原因となる悪い血液です)を改善し、血液の流れを良くする活血の作用もあります
○抗ウィルス作用と肝臓の血液循環を良くする作用が肝炎などに有効と言われています。
○ガン細胞を攻撃する免疫機能を高めて活性化させると言われています。

シベリア人参(刺五加・五加参)
○シベリアは過酷な寒さの広大なツンドラや大河があるところです。そうした過酷な環境の中においても強い生命力もち、そこに自生する植物があります。シベリア人参の原植物コレウテロコック(命の根)です。
日本での和名はエゾウコギです。
シベリア人参には、朝鮮人参より優れた「環境適応源」 (アダプトゲン)作用があります。体にとってのあらゆる種類の悪影響を与えるもの―例えば厳しく激しい寒冷、ストレス、疲労、放射線など―に対する生体の適応能力を高め、生体を保護しようとする作用です。特にストレスに対する抵抗力の増強が注目されています。
○温性の強壮作用で、精神安定・鎮静・安眠・自律神経調整作用があります。
○主に使用する疾患・症状に不眠症、冷え症、更年期障害、疲労、体力低下、目の疲労症などです。

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